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現代音楽からTV・映画の劇伴や舞台・イベントなどの作曲や編曲etc.

Column 2009年「ケルン旅日記」

ケルン旅日記

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ケルン6日目

今日はオーケストラのリハーサルはお休み。
ケルンに来て6日目となり、だいぶ慣れたところで、朝からたっぷりと市内観光です!

まずは、ケルンのランドマークであり世界遺産でもある大聖堂の内部

大聖堂の内部

見てるだけで荘厳な雰囲気があるパイプオルガン

大聖堂のパイプオルガン

入った瞬間、身が清められるような壮麗な感じがしました。
土曜日とあって、かなりの人だったのですが、その全ての人たちを畏怖するような空気が漂っていました。

いつも思うことですが、ヨーロッパ音楽をやる上で教会を抜きには語れないことを肌で感じます。

大聖堂を後に、歴史を遡るかのようにローマ・ゲルマン博物館へ

ローマ・ゲルマン博物館

ここは大聖堂のすぐ隣にあるのですが、ローマ時代からあるケルンの歴史と成り立ちを、実物を目の前に感じることが出来ました。

ローマ時代のケルンの地図

この図を見るとローの時代の神殿の跡に大聖堂が建てられたのが分かります。

博物館内部

なんと、何の柵も囲いもなしに遺跡が!
まさに肌で触れるという感じです。

その後は、ちょっと街中を散策。

ケルンの路地

この路地の雰囲気がイイですね。

昼からケールッシュ

そして、昼間っからちょっと一杯。

その後は、有名なライン川の遊覧船でケルンを川からゆったりと見物。

ライン川観光

ライン川からのケルンの街

ライン川からの大聖堂

ライン川からの大聖堂
どこから見ても風格がありますね。
この日は、気温も25℃くらいで、ちょうど散歩日和。
川の上はとっても気持ちよかったです。

そして、船が降りるとなんと川沿いにグランドピアノを運び出し、チャイコフスキーの協奏曲をたどたどしく弾くピアノマン(苦笑)

川沿いのピアノマン

そして、ケルンの中央駅は、電車が出るとすぐにライン川の鉄橋になるのですが、なんとその橋は電車と人が平行に走ってるんです!
鉄チャンにはたまらない一枚

歩行者とICE

鉄道と人道の間に金網の柵があるのですが、そこには沢山の鍵が!
永遠を誓った恋人同士がここに鍵を掛けて行くんだそうです。
縁結びの願掛けみたいですね。

その後は、さすがに疲れたので一旦ホテルへ戻り暫し休憩。

ちょっと腹ごしらえをした後、今夜はオーケストラのオーボエ奏者の吉田さんのお誘いで、ドイツの現代音楽のコンサートへ行ってきました。
日本にも来日したことのある現代音楽のアンサンブル“musikFabrik”

musikfabrik

プログラムは、初演を2曲含む5作品で、全てタイプの違う作風だったので、意外と(?!)楽しめました。

ヨーロッパに来て思うのは、20年前もそうでしたが、特に“現代に生きている作曲家”へのバックアップがスゴいということです。
この団体もWDRの援助のほかに、政府や銀行など様々なスポンサーがついているそうです。これは文化の啓蒙に力を入れているだけでなく、やはりもっと根幹に音楽に対する大きな力が潜在しているのでしょうね。
プログラムも、90年代のスペクトラム学派風な作品から、ポスト新古典的なメキシコ出身の作曲家の作品。シアターピース的な諧謔的作品など、非常に良く考えられたプログラムでした。
考えてみれば、僕だってヨーロッパでは殆ど無名ですが、Fechnerさんは「文化的にやる価値がある」とこの企画を進めてくれたらしいです。
なんと懐の大きいドイツでしょう!

コンサート後は、吉田さんや吉田さんの奥様で同アンサンブルのホルン奏者であるクリスティーヌさんやメンバー達と楽しくビールを飲み語り合いました。

そして、帰り道。

夜中に舞う鳩

夜中の大聖堂に沢山の鳩が!
こんな光景は初めて見たとクリスティーヌさんも言っていました。
神秘的。。。

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