Column 2002年「ドイツ&ノルウェー旅日記」
ドイツ&ノルウェー旅日記
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10月5日(土)曇り
2002年10月05日 -
10月4日(金)小雨
2002年10月04日 -
10月3日(木)曇り⇒晴れ
2002年10月03日 -
10月2日(水)曇り⇒晴天
2002年10月02日 -
10月1日(火)ノルウェー晴れ
2002年10月01日 -
9月30日(月)またまた快晴
2002年09月30日 -
9月29日(日)快晴
2002年09月29日 -
9月28日(土)ようやく晴れ
2002年09月28日 -
9月28日(土)ようやく晴れ
2002年09月28日 -
9月27日(金)またまた小雨のち曇り
2002年09月27日 -
9月26日(木)小雨
2002年09月26日 -
9月25日(水)曇り
2002年09月25日 -
9月24日(火)日本は晴れ⇒ミュンヘンは雨
2002年09月24日
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9月29日(日)快晴
今日も、雲ひとつない見事な快晴。天気が良いと、気分も良いものです。
今日は、朝の11時からミュンヘン・フィルハーモニーのコンサート。演目は、シュニトケの「チェロ協奏曲」とドボルザークの「新世界から」。おお、なんて朝からヘビーなんだ。コンサートパンフレットを見てみると、ここミュンヘンでは、朝と夜のコンサートが通常からあるようです。「民舞組曲」を公演した2日目が朝だったのは、特別なのかっと思っていたら、そうでもなさそう。でも、オケの楽員は大変だろうな。こんなビール大国なのに二日酔いできないし。
余計な心配をしながら、市電に乗って会場のガスタイク文化センターへ。今日のホールは、日本のサントリーホールと同じく、コンサート専用ホールです。しかも、ワインヤード式といってやはりサントリーと同じく、ステージを段々畑が囲むように客席が配置されているホール。ステージには1曲目のシュニトケの作品のセッティングがされてありました。協奏曲なのに大編成のようだなぁ。今日の曲は1985年に作曲された作品で、僕も初めて聴く曲なので興味津々。おや? ステージ前にスピーカーが2台。なんで??まさかとは思いつつ、オーケストラの登場を待ちます。
ドイツでは、お客さんも楽員も時間ギリギリになるまで席につきません。せっかちな日本人としては、最初客がいないのか?!なんて余計な心配をしてしまいましたが、天下のミュンヘン・フィル、そんなことがあろうはずがない。ちゃんと時間には、客席は満員、オケも着席している。当たり前ですよね。お客さんの拍手に迎えられ、ソリストと指揮者が登場。1曲目の棒が振り下ろされます。リリカルなチェロのテーマに導かれ、次第にオーケストラが加わっていきます。編成は、3管(Trp,Trbは4管!)編成にピアノにチェンバロといった豪華大編成。案の定、段々とオケは大音響の塊となっていきます。シュニトケの作品は嫌いではないのですが、この炸裂さがチェロとのバランスを壊さないか?などと心配していたら、なんと左右のスピーカーからチェロの音が!
ええー! そんなんあり!?
まぁ、シュニトケも書いてるうちにどうしようもなくなったのでしょうが、こういう方法は個人的には感心しません。ソリストの音色や演奏も良かっただけに、PAからの音にはちょっと興ざめでした。うーん、ゲンダイオンガクって…でも、チェロもオケも大熱演で、この40分にわたる大曲を見事に演奏していました。満場の拍手です。
休憩を挟んで、後半は「新世界」。この曲は母親も知っている曲で楽しみにしているようです。僕も生で聴くのは久々。第一楽章の棒が、ゆっくりと振り下ろされます。おお、良いアンサンブル。期待大。演奏は、第一楽章から熱気あふれる演奏で、僕の隣りのお客さんも少々興奮気味。第二楽章の、あの有名なコールアングレの演奏も素晴らしく、そして、エネルギッシュな第三楽章・第四楽章と、息もつかせぬ白熱の演奏。終わった途端、ブラボーの嵐です。隣りのお兄ちゃんもブラボーを絶叫。いやー、その気持ちわかりますよ。低血圧の人には辛いかもしれないけど、朝からこんな快演を聴かされると、これからの一日がとってもハッピーな気分になります。
ここミュンヘンは、バイエルン放送響、歌劇場、そしてミュンヘン・フィルと、世界水準のすばらしいオーケストラを3つも抱えています。こうしたレベルを維持するのは、並大抵の努力ではないのでしょう。オーケストラとその関係者へ頭が下がる思いです。なんで、その10倍以上の人口を抱える東京では、こうはいかないんだろうか・・・。石原都知事、なんとかして下さいよ!
さて、コンサートをあとにした僕らは、今回の旅の最終イベント、オクトーバーフェストへと向かいました。天気は晴天、曜日は日曜とあって、凄い人だろうと予想はしていましが、それはもう予想をはるかに越えた人人人でした。東京ドームの何倍もあるような広い土地に、各ビール会社のテント小屋(と言っても体育館のような大きさ!)や移動遊園地が設置されているのですが、もうどこにい行っても渋谷の駅前のスクランブル交差点状態なんです。そして、どこの小屋に入ってもすし詰め満員状態。この小屋の中では、10人位のバンド演奏もやっていて、お客さんも歌ったり踊ったり、それはもう学生コンパ状態。やっとの思いで、露店のホットドックにありつけたものの、やはりここでビールを飲まないわけにはいかない。何軒か小屋を回っては席を探しました。
ようやく、4,5件目で席を確保して、ビールを注文。おお、来た来た!1.5リットルは入りそうな特大ジョッキを8個も抱えて(信じられる?)、民俗衣装を着たお姉さんが注文を取りに来ました。とりあえず「ツバイビア、ビッテ!」。なんとかこのくらいのドイツ語は喋れるようになりました(ま、毎日ビール飲んでるしね)。料理は、まわりを見渡してから注文することに。隣りのカップルが、美味そうに鶏の丸焼きを食べています。どうやら、これが定番のようです。またまた凄い勢いでビールを運んできたお姉ちゃんに、「これアイン、ビッテ」。ん?「これ」は日本語だったけど、なんとか理解してもらったみたい。ま、定番だしね。少し待って、ようやく鶏の丸焼きが。こういうお祭りの時は、お店の人も大変なんだから、気長に待たなくちゃね。
ガブっと、まずは一口。ウマーイ!!塩コショウだけの単純な料理だけど、これがビールにピッタリで最高!やはりビールに合う料理を心得てるんですね。まんまとハマッてしまいました。腹と気分が大満足になって、人出も多くなってきたので、夕方にはホテルへ引き上げました。オクトーバーフェストは、これからが本番らしいのですが、人出の多さと酔っ払いの凄さ(体格のイイ酔っ払いはコワイです)を避けて、夕飯はホテルで大人しく食べることに。
明日は、次の公演のためノルウェーに移動。朝も早い。と言いつつ、これを書きながら、ふと時計を見ると4時!夕方の4時ではないですよ。もう寝なきゃ!