いよいよスタートします特別ブログ企画、
その名も、「ケルンへの道」!
 (なんだか昔懐かしいアニメのタイトルみたい/汗)

BBSの個レスも遅れてしまいがちな僕が、
ちゃんとブログを続けられるか不安なところもあるのですが、
まずは記念すべき1回目!
この公演のきっかけをお話します。

それは2006年9月の1通のメールから始まりました。

「現代曲でもない、クラシックでもない作曲をお願いできないか…」

2002年バイエルン放送響で「民舞組曲」を取り上げてくれた音楽プロデューサーのWinfried Fechner氏が日本人の代理人を通して連絡をくれました。
バイエルン放送響とのことはコラムにも書いていますが、
現在彼は、WDRケルン放送管弦楽団の事務局長というポジションにいて、
新しい音楽会を開拓したいという企画でした。

しかも、その編成には和太鼓を入れて欲しいと。

ちょうどその頃、アメリカン・ウインドシンフォニーのために和太鼓とTimpと管楽器の協奏曲を書き終え、その後洗足学園音楽大学の委嘱で和太鼓アンサンブルと吹奏楽の協奏曲を考案している最中でした。

なんというタイミング!

オーケストラとの協奏曲も書きたい思っていたところに、
しかもケルンで!
こんなことは、めったにあるもんじゃありません。

コンサートはまだ企画の段階でしたが、
先の「民舞組曲」もプログラムしたいとのこと。
Fechner氏が、この作品をとても気に入っているとのことでした。

確かに僕の作品は、所謂“現代音楽”でも、西洋的な“クラシック”でもありません。

「人が本能的に感情を喚起させられるものは何か」
「日本人として、音楽を、創作を、どうとらえるべきか」

これらが、僕の作曲の上での主たるテーマですが、
まさにそのテーマのためにあるような企画ではありませんか!

聞くところによると、ドイツでも年々若年層のクラシック離れが顕著で、
いろいろな試みのもと、オーケストラの方向性を探っているらしいです。

そこで、僕のところへ白羽の矢が!

大変光栄なことです。

次回は、コンサートの内容についてお話しますね!
お楽しみに!!